配位結合ってどんな結合? 非共有電子対を使え!
こんにちは!!
理系王の化学シリーズ第3回!
前回はイオン結合についてお話しましたが、
今回は、配位結合のお話です!
配位結合は非共有電子対が働く
例えば、NH3(アンモニア)とH+(水素イオン)の反応を見てみましょう。
この反応式は、
NH3 + H+ →NH4+
となり、アンモニアイオンが生成されます。
この反応もまた、前回のイオン結合と同じように電子が結合に関与しています。
しかし、H+には電子がありません。
果たしてどのように結合するのか。
それは、
NH3の非共有電子対になっている2つの電子を使うのです。
H+は、
この非共有電子対を借りて結合するのです。
どういうことか。
H原子は、
もともと電子が1つ存在して、
H+イオンになると電子がなくなってしまいます。
一方、NH3には合計8個の電子があり、
そのうちの6個は結合に使われており、
残りの2つは非共有電子対になっています。
その2つの電子を利用することで
H+イオンに電子がなくても、
NH3の余ってる非共有電子対を借りることで
結合することができるのです!
このような結合を配位結合といいます。
最後まで読んでいただきありがとうございます