電子殻はなぜK殻から始まるの? 原子の構造を知ろう!
こんにちは!
どうも理系王です!
今回は化学講座第1回!
原子の構造を知ろう!
です。
最後に確認問題に挑戦して実力をつけよう!
- 原子の構造は?
みなさん、
この世のすべての物質は原子からできていることは中学生で習いましたよね?
今回は、その原子の構造を見ていきます。
原子は大きく2つに分けると、原子核と電子からなります。
さらに、
その原子核は、正の電荷をもつ陽子と電荷をもたない中性子からなります。
電子は、-1の電荷をもっています。
この電子は元素によってその数は異なります。
例えば、11番元素のNa(ナトリウム)には、電子が11個入っています。
電子は、原子の電子殻と呼ばれるところに存在し、
その電子殻は内側からK殻、L殻、M殻、・・・というように、
その後はアルファベット順になります。
また、K殻には2つ、L殻には8つしか電子を含めないので、
Naの場合は11個目の電子はM殻に入ることになります。
実は、この電子の中でも特に重要なのが、1番外側に存在する電子です。
NaであればM殻にある電子です。
この1番外側を回っている電子(最外殻電子)は、
化学結合において重要な役割をもち、価電子と呼びます。
※最外殻電子と価電子は同じものを指しますが、最外殻が全て埋まっているときには価電子は0であると数えます。
- 確認問題
Q1.原子核は正の電荷をもつ何と電荷を帯びていない何からできている?
Q2.原子番号4番のBe(ベリリウム)の価電子の数はいくつ?
Q3.原子番号10番のNe(ネオン)の価電子の数はいくつ?
※答えはコラムの下にあります
- コラム
なぜ電子殻はK殻から始まるの?
みなさん不思議に思いませんか?
電子殻はアルファベット順に並ぶなら、なぜAからではないのか?と。
これは、
K殻が見つかった当時、K殻が本当に1番内側なのか確証がなかったためです。
仮にその後、K殻より内側に電子殻が見つかっても困らないようにA〜Jまでの10個のアルファベットを残しておいたのです。
- 確認問題の答え
A1.陽子と中性子
A2.2個(K殻に2個入るのでL殻の2個が価電子)
A3.0個(最外殻電子が8個全て埋まっているので価電子は0とする)
最後まで読んでいただきありがとうございます